高橋 里奈
・国立音楽大学器楽学科
 「ヴァイオリン専攻」卒業
・英国留学
・Trinity College of Music Fellowship 取得
(現Trinity Laban Conservatoire of Music and Dance)
・2008年 バイオリン教室 開室
・2016年 個性心理学
      インストラクター資格取得

・2016年 オリジナルメソッド確立
・2018年 「ピアノdeクボタメソッド」
       認定講師

・2024年 当教室オリジナル教本 出版

バイオリンの先生になるまで

5歳よりバイオリンを、当時住んでいた北海道札幌市で始めました。
バイオリンを始めた理由は、年子の兄が習っていたからです。
兄の後ろばかりついていたので、同じことをやらなければ気のすまない、少女でした。
最初に習ったのはとても大きな音楽教室で、生徒数も多く発表会は合奏のみの参加でした。
先生は院長先生の奥様で、穏やかなおばあちゃま先生だったと記憶しています。

午後の心地よい時間帯のレッスンの為か、否か、
レッスン中に弾きながら、よく寝ていたそうです。

その後札幌市内の個人の先生に移りましたが、
父の転勤に伴い神奈川県に引越し。

小学4年生の時桐朋の『子供の為の音楽教室』に入室。
この入室試験の時、全く試験ができなかったため、
室長先生が驚かれている様子を、今でも思い出します。
さらに、夏休みに特別補講も必要なほど、他の生徒さんの
レベルについていけておりませんでした。

音楽教室入室と同じくしてピアノを始めました。

5年生の時、尊敬する先生との出会いで、ようやく練習に気合が入ります。
初めて、「バイオリンは楽しいね」と母に伝えたようです。
中学校時代はレッスン、音楽教室のオーディション、発表会の繰り返しで過ぎました。
高校受験で桐朋学園を受験するも、不合格をいただきました。
県立高校に通いながら、また、レッスン、オーディション、発表会などに追われる日々。
渦の中で揉まれているような毎日でした。
そして、大学受験。
この頃は、『子供のための音楽教室』で不出来だった私も
長年の継続の成果で、芸大作曲科を受験する生徒さんと
同じクラスで勉強ができるまでに、成長します。
しかし、バイオリンの実力不足で2度目の不合格をいただきました。
浪人を経て、縁があった国立音楽大学へ入学。
大学入学後はオーケストラや室内楽の勉強などに積極的に参加、
あっという間に卒業。

地元藤沢の音楽教室で教えるかたわら、
精力的に演奏活動を続けていました。
ソロ演奏、アンサンブル、オーケストラと、忙しい毎日。
電車の中でサンドイッチをランチとして食べる、という
迷惑な乗客でした。

20代も終わりに近づいたころ、演奏の表現力の未熟さに焦りを感じ渡英します。
ロンドンのロイヤルアカデミーの先生方に個人レッスンを受けさせていただきました。
最初に師事したのは、クラレンス・マイヤスコフ先生。
残念ながら出会いから5ヶ月後に心臓発作で亡くなられてしまいました。
次にお願いしたのが、ダイアナ・カミングス先生。
クラレンス先生が表現の豊かさを教えてくださったのに対して、
ダイアナ先生は、基礎的な弾き方を教えてくださいました。
何週間も開放弦を弾く練習のみ、、、
これには流石に、涙が溢れてきましたが、この練習のおかげで
今があるのを実感しています。

2年半の滞在中にはスペインでの音楽祭で奨励賞を受け、
トリニティー音楽大学の最高資格である「FTCL」(フェローシップ)を取得。

日々成長していることを実感しつつ、帰国。

♪結婚を機に

帰国後、演奏活動を開始しましたが、半年で結婚をしその後二人の子供の出産を経験しました。
特に二人目の出産後は、バイオリンを触る時間が取れず、
毎日毎日、子供と子供のお友達と遊んでおりました。
焦る気持ちもありましたが、これも私にとってはとても貴重な時間だったと今は思えます。

その後、藤沢に戻り2008年藤沢市渡内でバイオリン教室を始めました。

子育てをしながらのバイオリン先生。
レッスンをしている間の、子供の預け先にはとても詳しくなりました。
色々なサービスを利用させていただきながら、レッスンをしておりました。
それでも、子供にも大変な思いをさせたことも。
長女が四歳ぐらいの時、具合が悪いため保育先に預けられず、家で寝ておりました。
途中、本人は気持ちが悪くなったようで、いつ嘔吐してもいいように
台所からボールを取り出し、ビニール袋を被せ、枕元に置いていた姿を目にした時には、
心がとても痛みました。

そんな家族の応援のもと、バイオリン教室を続けられてきました。

この頃から、私が教えたい内容が載っている教本がないため、
どうやったらうまく生徒さんに伝えられるのかを、
色々調べるようになりました。
英国に留学したおかげで、英語がわかるようになっていたことが
とても助けになり、たくさんの英文の資料にも目を通すことができました。
少しずつ文章にまとめ、2018年に1冊の本として生徒さんにお渡しできるように仕上げました。

そんな指導法に悩んでいると同じくして、生徒さんへの的確なアドバイスにも悩みます。
同じ言葉がみんなに響くわけではなく、考え方の違うそれぞれの生徒さんにどう接したより良いレッスンができるのだろうか。
そんな時に出会ったのが、個性心理学です。
2016年1月にISD個性心理学協会のインストラクターとなりました。
これは、複雑すぎないところが私の求めているところにマッチしました。
レッスンを長く続けてくださると、その生徒さんのことがよくわかります。
音を通して分かったり、練習のやり方で分かったり、見えてくるんですよね。
でも、そこまでにいくのには少し時間がかかります。
出会ってすぐ、その子に最良のレッスンをするには、やはりペースや声がけに、このスキルは大切なため、
今でも活用しています。